2011年3月11日に発生した東北関東大震災での、福島県の原子力発電所の事故に関連して、チェルノブイリ原発事故からミリシーベルトで見る、原発から30km圏までの被曝量の表を示します。
引用論文は、「チェルノブイリ原発事故:何が起きたのか」今中哲二(京都大学原子炉実験所)の2006年3月4日に行われた、原子力資料情報室 第57回公開研究会の資料からです。
30km圏避難住民の外部被曝量
距離 被曝量ミリシーベルト
3~7 km 540
7~10 km 460
10~15 km 350
15~20 km 052
20~25 km 060
25~30 km 046
福島県の原子力発電所からの放射線漏れ事故では発電所付近で400ミリシーベルトが観測されており(3月15日)、チェルノブイリに次ぐ、あるいは匹敵する事故であることがわかります。
日本経済新聞でも「実際に人体に影響が及ぶのは年間100ミリシーベルト前後とされる」と報じています。
チェルノブイリで起きた原発事故の健康被害の状況については、引用元の論文を参照して下さい。比較的分かりやすく書いていると思います。
論文:チェルノブイリ原発事故:何が起きたのか ※サイズ2.46MB
http://cnic.jp/files/che20_20060304imfr.pdf※ぜひ読むことをおすすめします。
一見64ページもある文書ですが、
本文は12ページの短いものです。のこりは声明文と、この公開研究会で使われたスライドショーです。スライドショーは12ページぶんの本文で使われた図や表をまとめたものです。
チェルノブイリ原発事故での被曝死者はIAEAの推計では、将来ぶんも含めた推計死亡者数は4000人とされていて、それが新聞、テレビ、Wikipediaなどに引用されるのですが、この論文では、その数字がチェルノブイリ原発事故の被害を恐ろしく矮小化したものであることを述べています。この資料で示唆的なのは、スライドショー(レジュメ)にまとめられている次の2点でしょう。
1.健康被害の「科学的解明」はなかなか困難で、「科学的に確かでない」という言い方で(被災者は)切り捨てられる.
2.「科学的アプローチ」で明らかにできることは、まわりの人々にもたらされた災厄のほんの一側面でしかない.(サイト内 関連記事)
チェルノブイリなどの原発事故をふまえた放射線被曝の致死量http://hanakaikou.blog68.fc2.com/blog-entry-153.html(外部関連サイト)現在の空気中の放射線量のデータを公開しているサイト※空気中の放射線量の単位は nGy/h(ナノグレイ毎時)で表示しているようです。
グラフなどで変化量を見て増減をチェックして下さい。
※単位の説明: マイクロ=ミリの1000分の1。ナノ=マイクロの1000分の1。
※「マイクロシーベルト毎時」は「マイクログレイ毎時」と同じと考えてよい。
(朝日新聞3月16日朝刊の記事より)
・茨城県環境放射線監視センター
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/seikan/houshasen/housyasensokutei.html・新潟県 放射線監視センター
http://www.pref.niigata.lg.jp/houshasen/work_mpost.html・静岡県環境放射線監視センター
http://www.hoshasen.pref.shizuoka.jp/home.html または下のURLからリンク
http://www.hoshasen.pref.shizuoka.jp/・文部科学省まとめ 都道府県別 環境放射能水準調査結果
http://eq.yahoo.co.jp/http://eq.sakura.ne.jp/http://eq.wide.ad.jp/・文部科学省 東北地方太平洋沖地震関連情報
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/index.htm・文部科学省HP
http://www.mext.go.jp/・東京電力URL ※プレスリリースで原発付近の放射線量の発表をしたりする
http://www.tepco.co.jp/index-j.html・東京電力 随時更新中 福島第一・第二原子力発電所モニタリングによる計測状況
http://www.tepco.co.jp/nu/monitoring/index-j.html・文部科学省のモニタリングカーを用いた
福島第1発電所及び第2発電所周辺の空間線量率の測定結果
[平成23年3月16日] PDF 206KB
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/16/monitoring.pdfブログ トップへ
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テーマ : 東北地方太平洋沖地震
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